【Blog】ownCloudを使ったプロジェクトファイル管理 が人気でしたので、ownCloudを使ったファイル共有について、従来のファイルサーバーと比較を中心に今回のブログはお伝えします。
ファイルサーバーとはファイル管理の考え方が異なります
ownCloudだけでなく、一般的に“オンラインストレージ”と呼ばれるサービス全般に言えることですが、
従来のファイルサーバーとはファイル管理の考え方が異なります。
ファイルサーバーは存在するディレクトリ(フォルダ)に対して、「利用できるユーザー」を指定するという形式で利用できます。
一方で、ownCloudやオンラインストレージは、ユーザーがファイルを個々のアカウントに紐づくディレクトリ(フォルダ)内で所有していて、そのファイルを他の人に共有するという形式で利用できます。
共有されたディレクトリ(フォルダ)内に、新規ファイルをアップロードした場合は、共有者の持つディレクトリ内に配置されます。(つまり、共有者の持ち物となります)
ファイルは、ファイルの所有権を持つユーザーから共有をしてもらうことで、初めて他ユーザーもファイルを編集したり、確認することが可能になります。
ownCloudの場合、部署グループを作成し、部署グループに所属するユーザーを登録しておけば、部署グループ所属ユーザーに一度でファイルを共有することが可能です。
もちろん部署グループからユーザーが外れた場合は、そのユーザーへの共有も解除されます。
この方式の場合、
たとえば、ファイルを所有しているユーザーが退職してしまい、アカウントが削除された場合、共有されているファイルはどうなってしまうのでしょうか。
その場合、アカウント削除と同時に実ファイルごとファイルは削除されてしまいます。
恐ろしいですね。。
そのため、ownCloud.jpでは以下のような構成をオススメすることが多いです。
部署でファイルを共有する場合のベストプラクティス
管理者が運用する“部署アカウント”を作成し、その部署アカウントから部署グループにディレクトリ(フォルダ)を共有し、そのディレクトリ(フォルダ)内でユーザーはファイルの作成を行います。
ownCloudの設定を“再共有を可能”としておけば、ユーザーが新たに他部署のユーザーにファイル共有を行ったり、URL共有を行ったりも個々のユーザーが自由に行うことができます。
ユーザーには、それぞれ自身しか確認ができない個々のディレクトリ(フォルダ)領域もあるため、部署で共有したくないフォルダはそこで作成することが可能です。
また、グループには複数所属することができるので、全社、部署、プロジェクトチームなど、用途に応じ、管理アカウントを作成しておくことでスムーズな運用とすることができます。
スタイルズが提供するownCloud保守サポートにご加入いただいた場合は、ユーザーの行動が記録できる監査ログ機能をご提供いたします。