2015年2月、ownCloudはメジャーバージョンアップを行い、バージョン8がリリースされました。ownCloud8の主な追加機能を紹介します。
お気に入り機能追加
ファイルアプリにファイルのカラムの左端の星マークをクリックするお気に入り機能が追加されました。星マークをクリックしたお気に入りのファイルやフォルダは、ファイルアプリのお気に入りセクションから容易にアクセスすることができます。
URL共有リンク短縮
共有URLリンクが短く分かりやすくなりました。今まではドメイン以下59byteであったURL共有リンクがバージョン8ではドメイン以下27byteと50%以上短縮されました。日本でも要望の多かった機能改善のため、喜ぶユーザーは多いのではないでしょうか。
検索機能改善
今まで検索バーのドロップダウンリストで表示されていた検索結果がアプリのメイン画面の結果として表示されるようになりました。バージョン8のUI改善の中で一番魅力的な内容です。
管理画面・設定画面利便性改善
管理画面や、設定画面にサイドバーが追加されました。サイドバーから各設定セクションに容易にアクセスすることができます。
Server To Server Share 2 機能追加
バージョン7で導入された「Server-to-Server Sharing」がさらに進化し、ownCloudサーバー同士のフェデレーションが、同一のownCloudサーバー上にあるユーザー間のファイル共有と同じように扱えるようになりました。これにより公開リンクの送信が不要となり、共有ダイアログによる参照設定が可能となります。前回推奨した以下のような利用シーンで更に使い易く活用できます。
ownCloudユースケース
利用シーン1 拠点間のファイル共有
本社の仮想サーバ内にownCloudサーバを構築し、必要なフォルダを拠点間に共有することが可能です。
それぞれの拠点からownCloudを経由して本社管理下のファイルサーバにアップロードしたり、拠点同士で情報共有などが行えます。
ユーザは各拠点内のownCloudサーバにアクセスするため、軽快なファイル操作が実現します。
利用シーン2 取引先との共有
例えば、期間限定のプロジェクトなど、会社間でファイルのやり取りが発生した場合、外部公開しているownCloudであれば、会社間でファイル共有をすることが可能です。
また、共有者は、個人のアカウントでも共有フォルダにパスワードと期限を設定できますので、安心したファイル共有が行えます。
もちろん、システム管理者側で、個人アカウントではファイルの再共有を制限するような設定も可能です。
利用シーン3 運用・管理の分散
ownCloudサーバを複数構築し、サーバ間共有機能を活用することにより、今までは本社の管理者で行っていた運用・管理を、分散することが出来ます。
数千人のユーザ一括管理を、拠点担当者に分散するということも可能です。
その他の追加機能
ご紹介した主な追加機能以外にも、ownCloudは世界中のユーザからの要望を受け入れ、下記のような様々な機能をリリースしております。
- PDFビューワー改善
- ActiveDirectory(LDAP)接続の改善
- ActiveDirectory(LDAP)CLIコマンド追加
- プロビジョニングAPIの一部組み込み
- その他、多数。
- Version7の機能についてはこちらをご覧ください。